『父の日』がはじまったきっかけは、母の日が大きくかかわっています。
『母の日』がアメリカではじまったのは1908年でした。
母の日が出来たことを知ったワシントン州に住む『ドット夫人』は、翌年の1909年、牧師協会へ「母の日があって父の日がないのはおかしいので、父の日をつくってください」と嘆願したのが
はじまりでした。
ドット夫人が小さい頃、お父さんのウィリアム・ジャクソン・スマート氏はアメリカ北軍の軍曹でした。
1961年4月、アメリカの悲劇の時代といわれる南北戦争が起こってしまいました。
南北戦争が終わったのは1865年4月。ドット夫人のお母さんは夫が北軍として従軍している間、女手ひとつで
働きながらスマート家を支えてきました。そのためにお母さんは体をこわしてしまい、ウィリアム氏が
復員した後、まもなく亡くなってしまいました。
残された子供たちは男の子5人・末の女の子1人でした。
現在のような豊かなアメリカではなく、戦争直後のアメリカでしたので、男手ひとつで6人もの子供たちを
育てていくのはとても大変だったでしょう。お父さんは再婚もせず、子供たちが成人した後、亡くなりました。
ドット夫人はその末の女の子でした。「父の日」をつくってくださいと嘆願してから7年後の1961年、アメリカ合衆国第28代
大統領ウィルソン氏が父の日に関する演説を行ったことで『父の日』が認知されるようになりました。
1966年には現在のように6月の第3日曜が「父の日」とするよう正式に制定されました。
ちなみになぜ6月かというと、ドット夫人のお父さんの誕生日が6月で、その月に礼拝をしてもらっていたからです。
『父親を敬い、たたえ祝う日』、それが『父の日』です。
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